兵庫県丹波市発注の水道工事で入札情報を漏らしたとして、兵庫県警捜査2課は28日、官製談合防止法違反などの疑いで、同市水道部工務課主査、樋口仁志容疑者(40)=同県丹波篠山市畑市=を逮捕した。また、公契約関係競売入札妨害の疑いで、丹波市の建設会社「前田建設」役員、足立義則容疑者(49)=丹波市青垣町大名草=も逮捕した。県警はいずれも認否を明らかにしていない。
樋口容疑者の逮捕容疑は、昨年9月に実施された老朽管更新工事の一般競争入札で、非公表の設計金額と直接工事費を足立容疑者に漏洩(ろうえい)し、設計金額などから算出した最低制限価格5546万4千円で同社に落札させたとしている。
県警によると、樋口容疑者は工事の設計を担当。2人は平成27年に別の工事で知り合ったとみられ、県警は漏洩に対する見返りの有無についても捜査を進める。
丹波市は28日夜、記者会見を開き、谷口進一市長は「誠に遺憾。事件の詳細を把握し、厳正に対処していきたい」と述べ、謝罪した。樋口容疑者は昨年12月、水道工事の公文書を改(かい)竄(ざん)したとして、停職6カ月の懲戒処分を受けていた。
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